第7回パッションVoice:「電力自由化について」

2016年4月に、法律の改正により家庭などに向けた電力小売りが全面自由化されます。これにより、従来の地域ごとの電力会社だけでなく、さまざまな会社が電力を消費者に直接販売できるようになります。現在の地域ごとの大手電力会社だけでなく、さまざまな業種の企業が電力の販売をはじめ、大手電力会社もたがいに地域の枠を超えてサービスを提供します。

すでに法人に関しては電力自由化がすすんでおりますが、今後の電力自由化についてアンケートを実施致しました。

1. 電力自由化に関して、どのようなことにご興味がございますか?

半数以上の方々が「電気代削減、コストダウン」に興味をもたれております。昨今、テレビの情報番組やニュースでも取上げられ、テレビCMも見かけない日はないというほど各社のサービスがメディアを賑わせております。単なる電気代の削減ではなく、他のサービスとの併用による割引も大きな注目の一つとなっています。次に、2番目と3番目に多いのがほぼ同数で「電力小売事業・再生エネルギー分野への参入」になります。あわせると3割くらいの方が新規ビジネスとして興味を持たれているようです。結果、9割以上の方々が電力自由化に関心・興味をもたれていることになりました。

2. 1で「電気代の削減・コストダウン」とお答えされた方で、他社への切り替え状況をお伺い致します。

上記の1で60%以上の方々が興味をもちながらも、その中で検討中が7割近くのため、会社自体を選ぶということに関しては、どこを選んだらいいのかがわからないということが予想されます。電力会社以外にも多数の会社が参入しており、例えばプロバイダ事業者、携帯電話会社、ガス会社や大手コンビニエンスストアなど他の事業者も参加しています。結果的に、しばらく落ち着くまでは、静観するという方も少なくないようです。
また、一方で興味深いのは、コストダウンに興味はあるが申込しないという方も2割弱おり、電力会社を変更してもそこまで大差がない、もしくは切り替えのお手続きなどが面倒であろうとお考えの方も多いようです。

3. 1で「電力小売事業や再生可能エネルギー分野への参入に興味がある」とお答えされた方で、ビジネスの状況をお伺い致します。実際に電力自由化に関連したビジネスを行っていらっしゃいますか?

8割近くの方々が、参入しない、できないとお考えのようです。このタイミングでの参入に関しては競合が多く、そこまでのメリットを感じられていないようです。ちなみに3月7日までに電気の小売が認められた登録小売電気事業者は210社まで増え続けており、今後300社ほどに達する勢いです。

※アンケート実施日:2016年3月17日~4月4日

パッションリーダーズでは、次代を担う経営者の本音、経済状況の本当を社会にアピールし、よりよい日本社会を実現することを目的とし、≪パッションVoice≫と題し、アンケート活動を行っております。

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